イベント

知らなかった長浜に出会えるかも。 写真展『長浜の匠とまちと四季の彩り』が開催されます!

2018年度の写真展

【美の滋賀trip!#04】

まちなかを歩けば観光客でにぎわい、中心部から少し足を延ばせば豊かな琵琶湖、
そして彼方には連なる山々とのどかな田園風景が広がる長浜。

そんな長浜の魅力を地元目線で切り取った写真展
『長浜の匠とまちと四季の彩り』が11月9日(土)から5日間限定で開催されます。

展示される写真は、今年6月に写真家の中藤毅彦(なかふじたけひこ)氏を招き開催された
写真撮影会『オリンパスプレミアム撮影会~匠がつむぐ日本の文化と未来を撮る~』で撮影されたもの。
ガラス職人や製糸職人など、市内三か所で活動する「匠」の元を訪れ、
受け継がれてきた技を独自の視点で切り取りました。

ツアーで巡った様子とともに、写真展の見どころをご紹介します!

「黒壁ガラススタジオ」でガラス職人の技に触れる

撮影会で巡ったのは、長浜駅近くの「黒壁ガラススタジオ」、
三味線・琴糸の生産地・木之本町大音(おおと)の「佃平七糸取り工房」、
同じく木之本の伝統産業である和楽器弦製造会社「丸三(まるさん)ハシモト株式会社」の3か所。

まず初めに向かったのは「黒壁ガラススタジオ」の工房。
普段はガラス越しに作業風景を見ることができますが、この日は特別に職人さん達の作業を間近で見学。
まさにプレミアムなひと時です!

黒壁ガラススタジオ

工房内は炉の熱気と暑さでムンムン!
暑さに慣れていない一行は、ジワリと噴き出す汗を感じながらも夢中でシャッターを切ります。

一分一秒が勝負の世界だとわかるくらいに、
ガラス作家さんとスタッフさんの手さばきとサポートが絶妙なタイミング。

KUROKABE LAB

こちらはスタジオ2階の「KUROKABE LAB(クロカベラボ)」。
オーストラリアで修行した職人さんにより、わずかな狂いも許されない繊細で美しい彫刻が施されます。

手元のグラインダーと呼ばれる機械のレトロ感や、くたびれ感のある肘置きのクッションなど、
背景に映るものも味があり、モノクロ写真との相性もぴったり。

長浜の町並み

黒壁をあとにし、そのまま少し町歩きへ。

情緒あふれる城下町の名残と建物の佇まいはまさにフォトジェニック!
ふと目線を上げると、こんな発見もあって面白い。遊び心に思わずカメラをパチリ!

長浜町歩き

地元だからこそ知っているディープな長浜を案内。
路地裏に入れば長浜を流れる川のせせらぎや、生活の営みが感じられます。

受け継がれる伝統。日本の和楽器文化を支える技術のリレー

大音の風景

賤ヶ岳の麓にある、木之本町大音(おおと)。
小高い場所からの眺めは今も昔も変わらない風景なのでしょう。

大音は平安時代から養蚕や製糸業が盛んな地域でした。
が、時代の流れとともに、かつては多く存在した工房も、
今では集落に一軒、「佃平七糸取り工房」を残すのみとなっています。

糸取り作業

この時期はちょうど糸取りの始まり。
グツグツと沸き立つ熱湯の中から、地元の女性たちが糸取りをする作業を見学できました。

糸取り作業の様子2

四代目となる佃さんをはじめ、みなさん慣れた手つきで一時も手を休めません。
糸を巻くカタカタと座繰機(ざぐりき)の音が工房内に響いていました。

丸三ハシモト株式会社

同じく木之本にある「丸三ハシモト株式会社」へ。
全国でも有数の「絹弦」を作るメーカーとして有名で、伝統の技が受け継がれています。
先ほどの佃さんの良質な絹糸がこちらへと渡り、琴や三味線など和楽器の弦に加工製造されます。

橋本社長

佃さんとおなじく「四代目」となる若き橋本社長。
自らによる実演と案内には常に情熱を感じ、
その眼差しや所作からも最高級のものを作り上げる信念がうかがえました。

写真展では、このような匠たちの姿をとらえた写真が展示されます。
カメラを構えた人の目線や、伝えたいものはそれぞれ。
写真はモノクロなのかカラーなのか。いろんな感じ方ができるのも魅力です。

長浜ローカールフォト作品
(写真:長浜ローカルフォト)

長浜ローカルフォトが出品する四季と風景の写真の見どころは“ウラの長浜”。
祭りの表舞台ではなく影で支える人だったり、普段見せない表情だったり、
会話することで生まれた一瞬など、観光で訪れるだけでは見られない
“ウラの長浜”が生き生きと捉えられています。
「こんな長浜知らなかった!」と気づけば、より長浜が好きになるかもしれません。

長浜の風景

初日の9日(土)14:30~は、写真家の中藤毅彦さんのトークショーもあります。
秋の深まりを見せる長浜は芸術のまち。
この機会にぜひ、写真展へ足を運んでみませんか。

「長浜ローカルフォト」とは?

長浜ローカルフォトメンバー
(写真:Motoko)

「長浜ローカルフォト」は、長浜の暮らしやまちの人、地域の元気な姿を
“写真”を通じて発信しようと結成された市民団体です。

「地域と写真」をテーマにした『ローカルフォト』の第一人者である写真家MOTOKOさんから、
人を撮り地域の魅力を再発見することの教えを学び、カメラメーカー「オリンパス」の支援のもと活動をしています。
現在は市内在住の男女11名で活動中。

(写真・文:山内美和子)

写真展「長浜の匠とまちと四季の彩り」を地図でみる

JR「長浜駅」から徒歩で約10分!

ギャラリーシティ楽座

→大きい地図で見る

写真展「長浜の匠とまちと四季の彩り」の詳細情報

会期
2019年11月9日(土)~11月13日(水)
開場時間
10:00-16:00(最終日13日は12:00まで)
場所
ギャラリー楽座(滋賀県長浜市元浜町14-23)
→地図
入場料
無料
公式サイト
https://www.facebook.com/nagahama.lpa//
しがトコ採用情報

関連記事

  1. 『しがトコの桜展』今年はどんなサクラを探しにいきますか?
  2. 全国植樹祭 未来の豊かな森を育てるために。滋賀で47年ぶりの『全国植樹祭』が…
  3. 掘り出し物ざくざく!アンティークの楽しさにハマる『猫目市』のイベ…
  4. インスタ女子必見!プロのカメラマンに教わる写真講座、撮影ツアーの…
  5. ワイワイモダニズムポスター 芸術は難しくない?!県立近代美術館と成安造形大学のコラボ『ワイワ…
  6. 展望台からの絶景 家族で楽しめるスタンプラリーで夏休みの思い出作り!アートや自然を…
  7. 西川貴教展入口 「びわ湖テラス」に降臨!しがトコ10th企画『”滋賀の偉人” 西…
  8. コロナ禍でも“地域とつながる”を諦めない!大学生のアートイベント…
滋賀を自慢したくなるカレンダー2024 ご注文受付中
PAGE TOP